2021/01/03:フォームからご感想をいただいた方へ
追記からお返事です。
こんにちは、村崎です。
折角お気遣いいただきましたところ、ご返信させていただく勝手をお許しください。
まず、この度は拙作「しじまにふれる」をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。とても丁寧に読んでいただいたことが大変に嬉しく、同時にこんな身に余る幸せをいただいてどうすれば良いのか…本当にありがとうございます。
名前を挙げてくださったお話はどれも自分の中でも思い出深く、また、どうしても書きたい気持ちが強かったお話でした。メインクエストやサブクエストでの言葉、特に目的なくあの世界で散歩したり、そういったゲーム内での体験がきっかけで書き始めることが多く、今回収録しているお話も大半がそういった経緯で生まれています。
(余談ですが「彼を怒ってくれてありがとう」はその最たるもので、水晶公の例のセリフとアリゼーのデコピンがなければ、このお話は生まれませんでした)
余談ついでに、「凍った大地にて」は少し特殊な生まれでして…。
書く直前、実際にクルザス西部高地で迷子になったことがあり、ほぼ同時期にオルシュファンに関するイイ物語に出会いました。
それまで向き合うことが出来なかった彼を改めて識り、5.3を前に一つの区切りを打つきっかけとなったお話です。(5.3で情緒をぐちゃくちゃにされるのは別のお話ですが……)
公開当時は8月、真夏に猛吹雪のお話を書くという季節外れも甚だしいことをしていたというのに、物語の世界に入り込んでいただいていたということ、筆舌に尽くし難い嬉しさと喜びを感じております。もっともっと大切なお話になりました、ありがとうございます。
実は今回の本を作るにあたって、当初は水晶公を中心にしたお話だけを収録しようかと計画をしておりました。ただ、「自分が紙で読みたい」、その一心でエメトセルクとオルシュファンのお話を入れてしまい、作り手としては大満足ですが、読み手としては一冊の本として軸がブレているのではないかと少し心配をしておりました。
結果的に貴方様に良かったと仰っていただくことが出来て、間違っていなかったと安心することが出来ました。
また、本のタイトルと文章についてもたくさんのお言葉を頂戴し、ありがとうございます。
自分では自分の文章がどういった印象なのか、はたまた読みやすいのか否か。そういったことは分からないので、今回いただいたお言葉の数々は嬉しいだけでなく今後、自分の書くものの強み、あるいはそれを踏まえた深化に向けてとても良い指標をいただいたと思っております。
特に、読んでくださる方の手をひいて、と仰っていただいたことがどんなに心強く響いたか。それをお伝えする言葉を残念ながらまだ持っていないことがとても悔しいです。
お恥ずかしながら書き手として確固たる感情はあるものの、明確にそれを説明出来る言葉を持たないまま物語というカタチにしてしまったところが多々あり、それを丁寧に拾って明文化してくださったことには、もう感謝以外にありません。
大切に綴った物語と本が良い読み手さんの手に渡ったのだということはこんなにも嬉しい。こんな幸せを教えてくださってありがとうございます。
あふれるまま長く書いてしまい、申し訳ありません。
いただいたお言葉は全て記憶に刻んで、共にこの先の物語に進んでいきます。
改めて、この度は本当にありがとうございました。
貴方様もどうかお風邪など召されませぬよう、あたたかいジンジャーティーなどを飲みつつ、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
村崎玄