パッチ5.55メインクエスト感想
感想に入る前に。
漆黒のヴィランズ、完結おめでとうございます。
この情勢の中、日々腐らず、前を向いて歩いてこれたのは、スタッフの皆さまが提供し続けてくださるエンターテイメントのお陰だと感じています。
自分は紅蓮の真っ只中という時代にエオルゼアに来た新参です。
漆黒は最初から最後まで、最前線を走ってこれた初めてのタイトルでした。だからこそ、思い入れも強くなるのかもしれませんが…この2年、本当に楽しかった。今、漆黒の完結を迎えられることが本当に嬉しくて、全力で楽しんだからこそすごく寂しい。
やがて至るフィナーレも全力で楽しんで、その最後には泣きながら笑いながら舞台に立つ冒険者や仲間たち、好敵手たちへ感謝の声援を送る。そんな瞬間を心待ちにしています。
メインクエスト
パッチ5.55はメインクエストから。
いよいよ漆黒も本当に終わる、ということでテンションは上がっているものの、緊張でびっくりするくらいお腹痛い。終わってしまうのがこんなに寂しいなんて。
いきなりエオルゼアに住む全ての種族を集めての会談。本当に総力戦という雰囲気になってきていて、ぞくぞくするほど興奮した。
私は紅蓮から始めた新参なので根性版のことは伝聞でしか知らないけど、カルテノーの戦いの前もこんな雰囲気だったのだろうか。
会談に誰が行く?って話の時に、冒険者も立ち会う「べき」とサンクレッドが言ったのが印象に残っている。行くからって言って来なかったあの時のことを気にしているのかな。
都度アルフィノがこっちを見てから話し始めたり、動き出したりする姿を見て、「大丈夫、見てるよ」と親心が芽生えるなどしていた。君が大きくなっていく、前に進んでいく姿はちゃんと見ているよ。
だからこそ、「グランドカンパニー・エオルゼア」の名前が冒険者の口から出たことに意味が出てくる。彼の失敗も成長も一番近くで見てきたからこそ、彼の夢を拾い上げてずっと大事に持っていたんだろう。それを今、「名前」という形にして返した。
漆黒は「名前」に関する物語でもある、と前にも書いた気がします。
グ・ラハ・ティアが水晶公となり願いのために走り続け、エメトセルクが最後にはハーデスとして私たちの前に立ち塞がり、エリディヴスという名を標に色褪せたとしても役目を果たそうとしたように……
今度はグランドカンパニー・エオルゼアという、真の意味での統一組織となったエオルゼアがどういった物語を紡ぐのか。暁月が楽しみです、明日発売しないかな。
(細かいところが気になったのですが、来てくれた各種族のトップにも椅子を…ご用意してあげてほしい…これについては、ふせったーでダラダラ書いたので割愛)
会談中、びっくりしたのがグ・ラハと冒険者が微笑み合った時。これがあなたの繋いだ旅路だと言ってくれたように感じてもう涙が止まらない。別の軸では道半ばで名ばかりを残して消えた命を彼が繋いでくれた、その先にはこんな未来があって、グ・ラハと一緒に会談を迎えられたのが本当に嬉しい。よかった、生きててよかった。
蛮神召喚のエーテルについて。収集方法は目下捜査中。
5.5の時から考えていたのは、地脈から直接吸い上げているのかなぁと。エーテルのバランスがおかしくなってるって話が出たらもっと詳しく分かりそうだけど、どうかな。
それとも、捕まっている人たちから直接生体エーテルを吸ってるとかな。考えたくないけど手っ取り早いのはこれ?祈りもエーテルもまかなえる省エネ設計。
ちょっと話は戻って、石の家留守番組。
エスティニアンとウリエンジェの会話なんて想像出来ないな、と思っていたら。
ウリエンジェ、ウリエンジェ?
私は彼が人の群れの中で生きるのが苦手だと自覚して、それでも他人に関わろうと向き合っている姿が好き。しかし、まさかニーズに憑依された→竜といえば竜詩→詩を語らう、なんて選択肢が出てくるとは思わなかった。面白いからどんな会話したのか教えてほしい。酒の肴にするから。
会談後、クリスタルブレイブ関係者の元へ。
ここで一つびっくりしたのが、冒険者が質問をしたということ。今までこういう描写はなかったような…?
それと、タタルさん。彼女、感じているよりずっとずっと暁にとって大事な人だと理解することが出来てなんだか嬉しくなってしまった。あの雪の中を三人で歩いた時から随分と遠くまで来たね。
グリダニアに行く前に、石の家に戻ってみるとウリエンジェとエスティニアンは変わらず、シュトラとサンクレッドは小部屋で棚を物色してました。今のアルフィノなら大丈夫、と言い切ってくれる大人が周りにいっぱいいてここでも泣いた。
アリゼーとグ・ラハと合流してシルフの仮宿へ。
シルフに大興奮しているグ・ラハが愛おしい。もっとたくさん色んな場所に行こうね。
そして駆け込んでくるアルフィノ。一大事と言われて真っ先に考えたのがアレンヴァルド。起きたのかな?と思ったら、まさかのシャーレアンから使者が来るとな。お父様からの手紙かなーとか呑気に考えていたら、まさかのご本人が。(ここでテンション爆上がりして膝を強かに机で打ちました。馬鹿です)
双子に帰ってきなさいって言うのかな、とかあんまり良い内容じゃないのはトレーラーから明らかだし、お腹がキリキリする中、グ・ラハに話しかけるとめちゃくちゃポジティブなことを言うからびっくりした。
振り返って思うと、あらゆる可能性は考えているけど、その上で努めて明るく楽観的な意見を口にしていたんだろうな…と。あんなにはしゃいでいてもしっかり周りを見て、自分がどう振る舞うべきかを判断出来る。さらにグ・ラハは水晶公の時の記憶もしっかり継いでいる。つまり、親心も分かる訳で。親心の分かる24歳…強い…。
そして、いよいよお父様登場。顔も声も良いって何?つよい。
最初の世話話はすごく和やかで(お母様の名前、アメリアンスって言うんですね、覚えておこう)もしかして、と思ったけれど…まあ、そうはならないですよね。勘当には流石に驚いたけど。
終始、隠しているものの気配がしてむずむずする会話だった。
Twitterでも書いたけど、私たちが今「終末」だと言っているファダニエルくんの何やかんやは、シャーレアンの想定する「終末」とは同義ではないんだろう。
トレーラーのシュトラとお父様との会話で、シュトラは「世界の滅び」と言うけど、お父様は「星の滅び」って言うんですよね。
これが結構大きな違いじゃないのかな。星、つまりハイデリンの滅びは想定内で、その前の神……星の意思?が滅ぶのだけは防ぎたいとか?いやもう分からん。
ところで、お父様に冒険者がガン無視されたの、最高にシャーレアンって感じで最高でした。蛮族の英雄と話す言葉は持ち合わせてないってことかな!!やったー!!(?)
その後でもなお、「行きたい!シャーレアン!」が出てくるの、本当に君は好奇心おばけ………好きだ。元気いっぱいねって褒めてもらったの嬉しかった。
そして、カルテノー平原。の前に、アレンヴァルド。
夢を託すという描写に、オルシュファンと冒険者の構図を錯覚した。
ここの遣り取り一つずつ、視線の送り方、この後も度々出てくる手の描写、迷ってはいるけれどそれでも足は止めない。アレンヴァルドが言ってくれたように、アルフィノを誇りに思うのは冒険者も、その背後にいるプレイヤーも同じ。本当に大きくなったなぁ……。思いが溢れすぎて何も書けない。
ここの会話で、冒険者は英雄を自称しているわけじゃないけど確かに俺たちにとっては英雄である、と。これが漆黒以前なら真正面から受け取れなかったと思う。でも、漆黒を経て、これまでの旅路全てで託された願い、覚えていろと預けられた想いによって、英雄として「在る」冒険者を肯定することが出来るようになったと感じる。
かつては呪いじみて感じていた最期の言葉も、今は背中を押す鼓舞であり冒険者の芯となって、歩き続ける理由になった。
だから、私は受け取った願いがあると答えた。
さて、カルテノー平原。
暁のみんなが大集合している場面に弱い。新生、蒼天、紅蓮、漆黒と積み重ねてきたものがここに集っている感じがたまらなく好き。
そして、アルフィノの言葉でもう涙腺が馬鹿になって仕方ない。新生の頃からは考えられない言葉に声音。遠くまで来たんだな、と感じると同時に旧版の最後の場所であるカルテノー平原でこの場面に至ったのが新しいスタートに巡ってきたんだなとも思えて感慨深い。(エスティニアンの兄貴面でちょっと笑ったのは秘密)
いよいよ戦闘開始。
フィールドの地理関係を見ようと思って地図を開けたら、南の端に「アラグ太陽神殿」っていうのがあるんですね。カルテノー平原って実はあまり縁がなくて、しっかり地図を見たのも今回が初めて。この神殿についてはまた調べておこう。
「アラグ」で、しかも「太陽」…ダラガブに関連する施設なのだろうけど、アゼムの名前とエメトセルクの暗躍を知った今、もっと意味があるような気がしてならない。
戦闘、めっっっっちゃくちゃ楽しかった…!
グ・ラハがもう、めちゃくちゃに格好良かった…まさか本編中、冒険者以外がジョブチェンジをする場面に遭遇するなんて思わなかったし、ナイトになって突っ込んでいくのがもう、もう。
そして分散する時にエスティニアンに呼ばれたのがめちゃくちゃ嬉しかった…蒼天だー!ってなったし、また相棒の戦いぶりを見られる、見てもらえると思うと無限に原初の解放しそうになる(メインジョブ戦士)
イベントバトルに入る前、あの地図。あの地図とフィギュア!!それ!!売ってください!!!!お願いします!!!みんなポーズが凝ってて……特にエスティニアンはあの竜騎士のポーズ(鉄塔の上に立ってたアレ)だし、グ・ラハは公の時にクリスタリウムの人たちの前に立つあの仁王立ちだし!!言い値で買うから本当に売ってくださいお願いします……。
それと、この地図があるのは司令部なのかな?この散開中に視点が移る時、モノローグが入ったけれど誰の視点だったんだろう。
暁のメンバーを操作する中で一番きつかったのはウリエンジェ。一応、ヒーラージョブでは占星をメインで使っているので、まあ大丈夫だろうと思っていたら仕様が違いすぎて爆笑してしまった。全体カードはずるいだろう…?爆笑してたら一回死にました。ごめん。
爆笑といえば、グ・ラハ。白魔道士で黒魔道士はずるい。あんなん面白いに決まってる。彼は元々弓術士だからDPSが向いているのだろうけど、それにしても攻撃も治癒もどっちもしたい!やってみよう!出来た!みたいな習得状況にめちゃくちゃ笑ってしまった。
そして、問題のエスティニアン先輩。な ん だ そ の 黒 の 竜 血 っ て 。また知らない技を覚えて…それ、私たちも使えるようになるんですよね?ですよね?メレーは竜を使うことが多いから今から次のレベルキャップ解放が楽しみ。あの分身するやつやりたい!
戦闘終了後。
アルフィノの悔しさをちゃんと見ている冒険者。これからはそこにエスティニアンも加わるわけで。エスティニアンはそんな役回りばかりだなぁ、と改めて思う。そういうところが好きなのだけれど。
合流してきたアイメリクがにっこりするのが、こう、いろんな意味を持っていそうでリアルにヴヴヴ……って唸ってしまった。お小言タイムが近いぞ、エスティニアン。
この後ですよ、問題は。
みんなで空を見上げて、大きな月が見えて。ああ、次の舞台が、と思ったらイントロですよ。流石にずるすぎる。この演出を考えた人が天才過ぎてすごい。
この物語は終わりに向かっている、ということを音楽でも映像でも分からせてくる展開。もうすごい文脈で殴りかかってこられている。負けるしかない。
エンドロール周りについてはふせったーで書いたので割愛。とんでもない熱量の物語を突きつけてきた漆黒のヴィランズのエンディングにはこれ以上ないってくらい最高の終わり方でした。
本当に、終わってしまうのだな……
エンドロール後、石の家にて。
まさかアイメリク卿がいるとは思わず、声出して叫んでしまった。あなたは紅蓮といい、パッチラストにお話ししてくれるのね。まさかエスティニアンを心配して新しい職場の視察に来るとは思わなかったけど。おかんか?好きだ。
グ・ラハのしっぽかわいい。
銀泪湖のほとりでエーテルの調査をしに行った帰り、ハイデリン…ヴェーネスと呼ぶ方がいいのか、あの人の姿を幻視して。もしかしてずっと呼びかけてくれていたのかもしれない。こっちが聞こえていなかっただけで、理由は分からないけど…それが今回聞こえたのは場所が関係あるのかな。ねえ、ミドさん。
さっさと行っちゃうみんなに反して、立ち止まって、振り返って、呼んでくれたエスティニアンがとんでもなく嬉しかった。あなたのそういうところが本当に…本当に…路銀を尽かせてしまうくらいお金の管理も出来ない、ララフェルのお嬢さん二人に追いかけ回される32歳なのに…格好いいずるい。
ゼノスくんの話。
今回のパッチ、選択肢の中で彼と向き合うようなものもちゃんと入っていたのが印象的だった。彼のことは紅蓮で出会ってからこっち、ずっと怖くて怖くて仕方ない。
一度は決着したはずの縁がもう一段、二段と高い次元に引き上げられて再演されるというなら全力で応えなければならないのだろう。もうダブルアンコールは許さない。それにしても怖い。